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弁護士 石本伸晃
(東京弁護士会所属)
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Q. 黙秘すると裁判で不利になるのですか?

 黙秘権は、憲法で保障された非常に重要な権利です。したがって、黙秘権を行使したことだけを理由として裁判で不利に扱われることはありません。
 もっとも、実際の裁判では、客観的な証拠から明らかに被告人が犯人であることが証明されているにも関わらず、被告人が黙秘権を行使し続ける場合には、被告人の態度を悪い情状のひとつとして考え、結果的に刑罰が重くなるというケースも否定できません。

 しかし、だからと言って、話したくないことを無理話す必要はないし、ましてや捜査官の誘導に乗った供述をしてはいけません。
 自分に不利な証拠があったとしても、自分が本当にやっていないのであれば、当たり前の話ですが、罪を認めてはいけません。
 取調べなどで不安がある場合には、弁護士に相談してください。

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